今日は国立劇場小劇場に「玄朴と長英」というお芝居を見に行きました。
感動が薄れないうちに記事にしたいと思います。
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前半はオペラ界のレジェンド池田直樹さんのトークコンサート。
そして後半は、いよいよお芝居・・
御殿医として名医の誉れも高い伊藤玄朴と、渡辺崋山とともに幕府の対外政策を批判して捕らえられ、火を放って自らの顔を硝酸銀で焼き、脱獄を敢行した俊英医師の高野長英・・現実主義と理想主義の二人の碩学が鋭く対峙する、息もつかせぬ70分の濃厚な戯曲でした。
すべてが二人の台詞で埋められていて、その6割は池田さんの台詞です。
前半に短いとは言えトークコンサートをし、後半に長台詞の玄朴役を演じた池田直樹さん・・もう凄いとしか言いようがありません。
息をもつかせぬ台詞劇でしたが、魂の底までえぐられるような深い感動が残りました。
高野長英を演じられた嵐圭史さん(屋号:豊島屋)は、姿・声・演技と三拍子揃った前進座の看板役者として活躍し、喜寿を迎えてのちに前進座を離れ独立しました。そして役者としての新たなる人生の旅立ちの第一作が今回の公演だそうです。お二人は、この作品で12月まで全国各地を回られます。
久々に触れた「本物」・・
時々は中央の劇場に足を運びたいと、あらためて思いました。