東から見た古民家の側面
こんばんは!
八ヶ岳南麓850mの冬が始まりました。
今夜の冷え込みは大したことないけど、12月に入って最低気温がー5.5℃の日もありました。
2月になるとー12℃なんて時もあるから、まだまだ序の口ですが・・
古民家でありながらも、全ての壁と天井に断熱材を入れ、上に昇った暖かい空気を床下に回すという簡易エコ床暖房のおかげで、寒さを感じることなく過ごせています。
・・
ところで、今日は拘っていた過去をいつのまにか過去完了出来ていたことについて書きたいと思います。
私は2010年の引退まで30年ほどオペラの舞台に立っていました。
(更年期が酷くて歌手の生命である声が出なくなり、オペラ歌手を諦めざるおえませんでした・・)
1992年からはオペラ歌手の傍ら音楽大学などの講師も務め、最終的には二期会オペラ研修所でも教えていました。
その仕事も昨年春に引退しました。
それはともかく・・つらい思いをして去ったオペラの舞台を観客として見ることに抵抗感があり、まったくオペラを見ないわけではありませんでしたが、「あんまり見たくないな・・」という思いが心の片隅にありました。
なぜ自分があの場所にいないんだろう、本当はあそこにいたかったのに・・
オペラの舞台は引退しても細々と歌っていましたが、メジャーな世界からは遠ざかり、たまに会うオペラ界の人から「今なにしてるの?」と聞かれると、説明のしようもなく本当に辛かったです。
まあそんな人生にひとつの区切りをつけ、八ヶ岳南麓に来たわけですけど・・
話しは戻りまして、更年期が過ぎると再び声が戻ってきました。
でもオペラの舞台への情熱は戻りませんでした。
すでに50代後半でしたから、どちらにせよ復帰するのは難しかったと思います。。
そんな私でも、海外のオペラや世界的なオペラ歌手の演奏は折にふれ聞いていました。
(メディアですけどね・・)
それがたまたまyoutubeに、二期会のオペレッタ公演「メリー・ウイドウ」(日生劇場)がアップされたという情報が入ってきました。
主演は最近までオペラ研修所で一緒に教えていた同僚で、プリマドンナ歌手のM.K.さん。
今までの私だったら絶対に見ないだろうに・・なぜか「見てみようかな!」という気になったのです。
画面には懐かしい顔が・・
お芝居も上手いなあ・・
声や歌は人それぞれで、??って人もいるけど、それなりに一生懸命やってるし、以外と面白いじゃないの!!
いつの間にか「観客として」楽しんでいる自分がいました。
オペレッタ(喜歌劇のこと)を観て楽しかった以上に、自分の拘りが消えていたことが本当に嬉しかったです。
今年は音楽ホール(お蔵の小さな音楽ホール)をオープンさせ、自分のリサイタル、お弟子さんの発表会、ミュージカルと歌のコンサート・・と立て続けにやりましたが、それ以上に、自分の過去へのこだわりが「過去完了」したことが一番でした。
直美、64歳にしてさらに成長す・・なんちゃって!!
ひとつ身軽になりました!
それでは今日はこの辺で!
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