こんにちは!
本日の座間地方は晴☀☀☀。
猛暑です!!
ベランダで洗濯干しをしただけでダラダラの汗をかき、身の危険を感じたので直ぐにエアコンを入れました。
ところで、一昨日昨日と2週間ぶりに大泉に行きました。
今回も現場で建築家・大工さんと私たち夫婦の円卓会議です。
古民家というのは剥いでみないと分からないことがあり、毎回問題が発覚します。
今回は北側の屋根を支える柱が酷くシロアリに食い荒らされていたという報告を受けました。
また、増築された北側は造りがいい加減で、礎石に乗っているだけの柱を横に繋ぐ土台がない所がありました。
よくこれで大屋根を支えていたものだと逆に感心してみたり・・。
日本の古い家屋は軟構造です。きっちり固めず、緩みがあることで力を分散させて建物を保持しているんですね。
それにしても一本の柱に何方向からも横木(と言うのでしょうか・・)が組込まれた箇所は強度的に弱くなり、そこが折れてグシャッと倒壊する怖れがあります。
この建物は明治時代の濃尾地震、大正時代の関東大震災、第二次世界大戦中の東南海地震など、近隣で起きた大地震をいくつも経験しているはずですから、よく持ったなあと感心しています。
が、もう限界・・このままでは、次は完全に倒壊します!
大工さんが怖れているのは工事中に大地震が来ること・・もう完全にお手上げですからね。
土壁が落とされ、完全にスケルトン状態になった北側。(この状態で屋根を支えるのは危険!大工さん、一日も早く仮り補強してください!)
左端は横に数本の横木が柱を貫通している・・これは日本の伝統工法で「貫き」と言うそう。東大寺にも使われている技法だそうです。
しかし強度を出すためにこの部分はバッテン形に筋交いを入れます。
長年の間に礎石が埋められてしまって基礎が全く見えなくなっています。
礎石が埋まると柱の下が土に入ってしまうので、そこからシロアリが侵入してくるのだそうです。
別の角度から見た北側。
この解体は重機をいっさい使わず、全て手作業で行っています。
ある程度解体が進んだので、棟梁は土台の柱を取り替える作業に入っています。
これも気の遠くなるような作業で、一間半(約270cm)の柱を取り替えるのにまる一日かかります。
家まわりをぐるりと一周取り替えるのに一ヶ月かかるとのこと。。
それからようやく礎石の補強に入ります。
すべて二人の職人さんで行います。
本当に根気がいる仕事だと思いました。
建築家曰く、普通の職人さんだと「やってられない!」という感じになるそうです。
南側の左半分と二階の解体はこれからです。
今の時点で当初の工期よりかなりの遅れが出ています。
このぶんだと、工期が8ヶ月以上かかるかもしれませんね。
今回は日中暑い時間に現場に行ってもやることがないので、初日の昼間はこちらでレッスンをしてから出かけました。
初日は午後4時半ころ現場に着き、さっそくマキタの耕耘機を組み立てて使ってみました。
ちょっとコツがいるようですが、雑草を根こそぎ取れるのが良いようです。
耕耘機は夫のマルセル君がやってくれました。
私の方は、初日は手作業で西側の土手になっている庭の草取りをしました。
でも、お蔵の横や前庭は耕耘機の除草では追いつきそうにありません。
まだ前回痛めた肩が治っていないし、右手の指も痺れたまま・・これで草苅り機を使ったら大変なことになる・・
明日はどうしようと悩みながら宿に向かいました。
翌日は打ち合わせ後、お弁当を持って天女山に行きました。
続きは次の記事で。