NAOMI〜エメラルドグリーンのクレフ2

半農半Xを目指して。過去ログ2006~2013:http://blog.goo.ne.jp/n_aomi1214

思うこと・・

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おはようございます!

本日の座間地方・・うっすらとした雲が多いものの、晴れ☀☀

桜が見頃を迎えています!

 

昨日は二期会オペラ研修所の修了式でした。

ホームレッスンがあり修了式に間に合わないので、懇親会のほうに出席しました。

懇親会というのが苦手でめったに出ないのですが、我がクラスの講師は私以外全員欠席ということなので、出ることにしました。

研修所の先生も10年目ともなると、いつの間にか居場所が出来ているようで(というか私自身がふてぶてしくなった?)、それなりに楽しい時を過ごすことが出来ました。

藤原歌劇団で歌っていた歌手が、急に二期会のオペラの先生になったのですから、違和感が長いことありました。

「ここに居てもいいのかな?」と思い続けた年月でしたが、すっかりここの人になってしまったようです。

 

ところで、ネットのニュースで「大学の非常勤講師の大量雇い止め」の記事を見ました。

いよいよ今年だったんだね・・と、特別な思いで読みました。

実際、私にも降りかかろうとしていたことだからです。

大学の常勤教員のポストは減り続けています。

たった一つのポストの公募に数十倍あるいは100倍を超える応募があるのが現状だと思います。採用されるには強力なコネか、社会的に評価の高い業績がないと無理です。

そんな中ようやく手に入れた非常勤講師の職を、文科省の決めた方針に従って、大学側がたった5年で打ち切るというのです。

これでは若い研究者が育ちません。生活だってすぐに困ります。

私はもう還暦を過ぎているし、ホームレッスンなど自営出来ているのでそれほどの影響はありませんでしたが、40代後半過ぎの非常勤講師の方々を思うと切ない気持ちになります。

どの大学も次の非常勤講師は30代後半40代初めまでの人を選ぶでしょう。

大学の先生というのは一般的に、そんなに若くしてなれるものではありません。

ある程度、専門分野の実績が必要なのです。

ようやく手にしたせめてもの非常勤講師を5年で雇い止めとは本当に酷い話しです。

文科省としては「いつまでも非常勤のままにしておかないで、5年経ったら常勤にしなさいよ」ということだったと思うのですが、そもそも少子化の影響で常勤のポストは減る一方なのです。

大学は経営の合理化のために、その5年を逆手に取って雇い止めを実行する初年度が今年なのです。

以下、私のフェイスブックへの投稿記事です。

・・

大学非常勤講師の大量雇い止めの年が来た。私も長年非常勤で勤めていた国立法人千葉大学から2018年春に雇い止めになる旨を、2014年に急に伝えられた。
その前々年に文科省が決めた方針に大学が従ったためだ。
私に来た通知は「2013年にさかのぼって通算5年を超える継続雇用は出来ない」という一方的な内容であった。
2003年から同学の非常勤を始めたが、当初はそのような話しはなく、非常勤であっても当然65歳までの継続雇用が通常であった。
最近は少子化で大学の入学者がどこも減っているのが実情。
国立大学が法人化され国からの資金援助が減り続ける中、専任教員の数が半分に減らされ、常勤への道はさらに厳しくなっている。
大学の専任登用は、まったく運とタイミングである。
ちょうど専任教員を公募しているときには、私はオペラ歌手としての活動が忙しく、専任教員として職務を果たせるだけの時間がなかった。やむなく非常勤で奉職し、次のチャンス(私を引っ張ってくれた方が退任する時期)を待つしかなかったが、時代は変わり、彼の退任後そのポストはなくなった。少子化の影響で大学の教育学部自体を縮小することになったのだ。
そして、そのタイミングで大学を辞めることになった。
それが2017年の春のこと。
収入は減ったが意外と精神的影響はなく、というかすっきりしてしまった。
そういうプロセスがあって、これからの人生を具体的に考えられるようになったのだと思う。
生活のためには大学で教えることが必要な時期があり、多い時は三つの大学を掛け持ちしていたが、自分の中ではそれほど価値のある仕事ではなかった。
それより、20代後半から50代半ばまでの人生の花の時期に大きな舞台に沢山立てたことが、一番の収穫だったと思う。
今は生涯をかけた声楽を、本当に好きな人たちだけに教える人生になった。
色々あっても、今が一番幸せと思えることがありがたいと思う。

・・

私の場合、今回の「雇い止め事件」が良い意味での転機になりラッキーでしたが、これからの人たちは独立自営を中心に、その傍らに非常勤講師もするという生き方にシフトするのが良いのでしょうね。

それでは皆さん、良い一日をお過ごしください!