おはようございます。
本日の座間地方は晴れ☀☀
寒さがほんの少し緩んでいます。
昨日、マルセル君が録画したNHK「クラシック倶楽部」で大学時代の同級生のリサイタルを放送していました。
私より3~4才年上のバス歌手です。
私の学年の声楽科は60名いましたが、そのうち現役は10名いたかどうかだったと思います。
私も一浪しましたが、男子の中には10浪なんて人もいて、他大学を卒業してから来る人も多く、私の学年の大学入学時の平均年齢が23才位だったと記憶しています。
特に男子は5〜10才年上が普通にゴロゴロいましたから、やけに大人びていて不思議な学年でした。
今思えば、それほどまでして行きたい学校だったんだと思います。
話しを戻します。
昨日聞いたのは戸山俊樹さんのリサイタルでした。
声を良く保っていたし、本当に素晴らしい演奏でした。
在学中は門下が違っていたというのもあり、ほとんどしゃべったことがありませんでした。
在学中から大学で師事した先生に見切りをつけ、自分にあった先生を学外に探し学ぶという姿勢をもった人でした。
私はそういうアイデアもなく・・というか右も左も分からない次元でしたので、大学で巡り会った師匠のもとで疑うことなくレッスンを受けていました。
戸山さんの他にも意識の進んだ同級生たちは、情報を交換し合って独自の勉強をしていたようです。
彼はドイツの歌劇場で専属歌手として活躍後、愛知県立芸術大学で教鞭をとっています。数年前、副学長になったと風の便りに聞きました。
そんな彼とは活動のエリアが違っていましたが、1999年のびわ湖ホールのこけら落とし公演ヴェルディのオペラ<ドン・カルロ>でご一緒することができました。(彼はフィリッポ、私はエボリ公女を歌いました)
その後ご縁あり、8年ほど愛知県立芸術大学で教えていたとき、お互い先生として言葉を交わし合ったのが懐かしい思い出です。
彼のリサイタルを聴いて、初めてその魂の中で鳴り続けていた「鈴の音(ね)」を聞いたような気がしました。
ブラームスの歌曲で彩られたリサイタル・・彼の高い精神性と音楽への深い情熱を感じました。
さてさて・・私の魂の「鈴の音」は・・
私は自分の「鈴の音」に導かれて進むだけだなあ・・と思っています。
それでは皆さん、良い一日を!!