明けましておめでとうございます。
元旦の八ヶ岳南麓の里山はスッキリと晴れ、まさに日本晴れといったすがすがしいお天気でした。
今日はいつもに増して朝寝坊しました。
元旦のご馳走は「ふらここ食堂」のおせちとお雑煮をいただきました。
ふらここ食堂のおせちは、イタリアンに和のテイストを織り込んだ滋味豊かで上品なおせちでした。
ジビエ料理が入っていましたが、風味に慣れていなくてちょっぴり苦手でした。
朝はお重からそのままいただき、夜はアンティパスト風に皿に盛り付けていただきました。
まだ二回は行けそうな量です。
我が家のお雑煮は、私のふるさと静岡県西部地方の田舎のお雑煮です。
おそらく母方から伝わったものと思いますが、白菜と大根と切り餅を鰹だし醤油味で煮たものです。
餅は焼かずに入れるので、煮ずぎるとトロトロに溶けてしまいます。
それに花がつおや鰹の削り節と青のりをかけます。
本当に簡単で素朴なお雑煮です。
鶏肉も入っていたかもしれませんが、私自身が鶏から出る油の香りが苦手なので、どこかの時点で止めてしまったのかもしれません。
結局のところ、母から受け継いだ味だとしても自分流になっていると思います。
夫は東京生まれ東京育ちで、澄まし汁に焼いた餅を入れ、三つ葉やかまぼこ、鶏肉などをあしらったお雑煮だったようです。
しかしながら夫の実家のお雑煮を食べる機会がなく、夫の実家のお雑煮の味を知りません。
そんな訳で結婚して38年間、ずっと私流のお雑煮が我が家の定番になっています。
元旦の午後は「吉指組」の総会および互礼会がありました。
組の13世帯20数名が集まり、簡単な会計報告や次年度の役を決めました。
男性席と女性席に分かれ、上座から年齢順に座ります。
私も夫もほぼ末席・・95%が60才以上という超高齢化社会の縮図のような集まりでした。
議題が終わり「互礼会」が行われました。
出席者全員が塩と水で手を清め、集会室前方に張ってある「秋葉神社」と書かれた印刷物に二礼二拝一礼をします。
ちなみに秋葉神社は農業の神様だそうです。
その後はお猪口一杯のお酒とみかん3個が配られ、地区の長老の音頭で乾杯をしました。
つまみは何と!紙皿に盛られた「煮干し」!!!
「どうぞ!」と回されたので一匹だけ頂きました。
その昔は料亭で宴会をしたこともあったそうですが、高齢化が進んだため簡素化されたということです。
それにしても消防団への寄付が1世帯5,000円には驚きました。
皆さんのし袋に入れて納めていました。
多分、地区に入っている全ての世帯が寄付をしているので、かなりの額になると思います。どう使っているんだろうか?と疑問に思いました。
もちろん我が家も寄付しましたよ!だって強制なんだもの。。。
・・皆さんの話し合いを聞いていて、田舎の暮らしは都会とは違い、地域の助け合いが本当に必要なんだなと思いました。
組の総会の後はこの地域の氏神様の逸見神社(こちらは八幡神社)にお参りしました。
午後の3時半を回った田舎の神社にお参りする人は僅かでした。
露店も出ないような田舎の質素な神社を、とても好きだなあと思いました。
お正月が明けると、いよいよお蔵の改修工事に入ります。
築150年のお蔵は雨漏りや土台の腐食があり、工事費が予算をかなりオーバーすることが分かりました。
だからといって、やらないわけにはいかないので、やります!
古民家に導かれたのは、「お蔵に新しい命を吹き込む」というミッションを遂行するためだと分かっているので、金銭的なことは必ず何とかなるはずです。
この年になると、今年はどんな年にしたい・・という希望はありません。
夫婦が健康で仲良く過ごせればいいなあと思います。
少しでも人様の役に立てたら良いですね。
あとは流れのままに、あるがままに生きていけたらいいなあと思っています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。