国蝶オオムラサキの雄
おはようございます。
本日の座間地方・・気温がグングン上がり始めたのでエアコンをつけました。
ここの所ほぼ毎日エアコンのお世話になっています。
今年はエアコンの稼働率が高いですね!
さて、前回のつづきです・・
大泉二日目は建築家や大工さんと現場で説明を受けたり、今後の打ち合わせをしました。
古民家は開けてみないと分からない部分があり、我が古家も重要な柱がシロアリにやられていたり、いい加減な増築やリフォーム工事で家の強度が保てていなかったり・・色々な問題点が見えて来ました。
古民家専門の大工さんは「((増築部分は)ずいぶんいい加減な仕事をしている」と言ってました。
そもそもこの古民家は明治12年に移築されたもので(家の北半分はその際増築された可能性がある)、その後リフォームが行われたのは、壁の下から出てきたポスターから推測すると1950年代半ばから1960年代初めと思われます。
ということはリフォームすらも60年前のことになります。
まあ戦後の高度成長期だから「イケイケドンドン」の時代で、新建材や軟弱な金具を使ったやっつけ仕事をしたんでしょうねえ。
古民家の元々の部分は劣化というよりは風情を保って残っていますから、昔の大工さんはいかに良い仕事をしたかというこだと思います。
前途多難な工事になりそうですが、私たちは見守るだけしか出来ません。。
ところで、二日目の午後は暑すぎて庭仕事が出来ないので、北杜市長坂町の「オオムラサキセンター」に行きました。
オオムラサキは日本の国蝶に指定されていて、かつては里山に多く生息していたようですが、里山の雑木林に人の手が入らなくなり里山自体の生態系が変わってきて、なかなか見る出来なくなってしまいました。
そのオオムラサキを間近で観察できる施設が「オオムラサキセンター」です。
金網で出来た円形ドーム型の飼育施設です。
オオムラサキは榎木にしか産卵しないので、榎木が多数植えられています。
広葉樹の榎木はお日様が大好きな木で、手入れが行き届かなくて鬱蒼としてしまった里山や針葉樹の森で育つことが出来ません。
かつては日本の農村の里山は良く手入れされていて(下草を刈ったり間伐材で炭を焼くなど生活と密着していた)榎木の生育には絶好の条件でしたが、生活の変化や人手不足で手が入らなくなってしまった里山が増え、オオムラサキの生育場所が激減しているということです。
オオムラサキは雄だけが紫色の羽を持っています。
雄の羽化の時期は7月初旬〜中旬、雌は7月中旬〜下旬なので、出会って交尾出来る機会は非常に限られています。
羽化が早い雄は身体が小さいのが特徴です。
寿命は25日ほど、羽ばたく力が強すぎて寿命が尽きる頃には羽がボロボロになっています。
私たちが訪れた時期は雄の最盛期が終わってしまっていて、ほとんど雌ばかり、たまに見る雄は羽がボロボロのものが多かったです。
餌場の榎木(幹に穴を開け腐りかけたスモモが入れてある)・・雌のオオムラサキがたくさん集まっています。白っぽいのは羽を閉じている状態。
飼育係のお兄さんがオオムラサキの卵を見せてくれました。
通常はこのように榎木の葉の裏に産卵します。
たまに葉の表に産卵してあることも・・。
心ない人が卵を持ち帰ってしまうことがあるので、卵は別室で羽化させるということでした。
こちらは雌のオオムラサキです。
藤色の花にはアゲハチョウがいました。
naomiムラサキ(変態種)
marcelムラサキ(超変態オジサン種)
飼育センターの見学を終え、下の自然観察道を散策しました。右にあるのは湿地・・池の最終的な形態だそうです。
カメラマンは私なので、必然的に夫が被写体になってしまいます・・別に入ってくれなくていいんだけどね。。
ちょっと一休み♡
ハンモックに乗ってゴキゲンなマルセルくん・・
塩むすびと野菜の煮物のお弁当を食べ(もちろん手作り!)、楽しい時間でした。
私たちはアミューズメント施設や外食より、自然観察が好きなんだなあとつくづく思いました。
古民家に戻り、隣家との境の木の枝落としをする夫。
前日の草苅りで肩を痛めてしまった私は、残った雑草をしこしこ手で抜きました。。
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次の大泉行きは8月初め・・また草ボウボウだろうなあ!