6月13日の大泉町の空
こんにちは!
本日の座間地方・・梅雨空の下、小雨がパラつくお天気になりました。
肌寒いです。
こんな日はお腹にホッカイロを貼るにかぎります!
八ヶ岳は夏山に変身!
南アルプスの山並みと水田。
ところで一昨日・昨日と北杜市に行ってきました。
二日とも梅雨の晴れ間で、予定どおり庭の草苅りをすることが出来ました。
今回のメインテーマは見積もり。
ようやく古民家改修工事の見積もりが出ました。
が・・建築家の勘違いで、私たちが提示していた予算を100万円超える総額で予算を立てていたことが判明しました。
しかも大工さんから出た見積もりは、それをさらに200万円近くオーバーしていました。
足して300万円のオーバーです!
そこで・・新しく作る屋根の張り出しを削り、床材はヒノキから赤松にし、吹き抜けの面積を減らし、家具職人に依頼する予定だったキッチン・洗面所・作り付け家具などはメーカーの既製品に変更しました。
また建具は既存のものを修理して再利用することにしました。
床材に柿渋を塗ったり、居間の壁の珪藻土塗りは自分たちでやることになりました。
まあ・・私たちは贅沢な家を求めている訳ではないので、最初からこれで良かったのですが、新築住宅を建てられる程度の予算は組んでいたので、建築家としてはかなりのことが出来ると踏んでいたのだと思います。
古民家再生というのは新築以上に手間とお金が掛かるんですね。
壊してしまって新築する方が経済的ということなんです。
築145年の古民家は釘を使わず建ててあり、その改修には大工さんの力量がものを言います。
また寒い地域なので暖房をどうするかがネックになります。
暖房は強力なストーブがあれば良いという訳ではなく(もちろん大型のペレットストーブを入れますが)、家全体の空気の流れでどう暖めるかが重要になります。
我が家の場合は、ストーブで暖まり上に上がった空気をパイプで下に降ろし、床下を循環させるという方法を採ります。
コストパフォーマンスが抜群の床暖房といったところでしょうか。
これで多分、予算内に収まることでしょう。
・・
話し合いをしていたら突然、建築家が「私の設計料は○○円で良いです!これだけ頑張って削ったのだから、私も努力しましょう。」と言い始めました。
御年80歳の建築家は、初めから儲けを度外視した料金でやってくれているのに、さらに20%も引いた設計料にしてくれると言うのです。
しかも家の完成後は庭のプランも水彩で描いてくれるんですよ!
本当にありがたくて涙が出ました。
・・
この古民家を改修してくれる業者探しで色んな人に会いましたが、私たちの提示する予算では出来ないと言われたり、古民家を直すのは大変だから庭に小ぶりの新築を建て趣味でコツコツ直したらどうかと言われたり・・諦めの気持ちになったこともありました。
それが、ちょっとした偶然のイタズラで出会うことになった老建築家のおかげで、あと一歩で着工というところまでこぎ着けることが出来ました。
現場をやってくれる古民家改修のプロの大工さんは、奇しくもこの古民家を違う人と何度も訪れていました。
この家に惚れ込んで沼津から足繁く通っていた人がいたということを、近所の人から聞かされました。集落内ではちょっとした有名な話しだったようです。
でも家主はどうしたわけかその人には売らず、別の不動産屋に販売を委託してしまいました。
そのタイミングで北杜市を訪れた私は、不動産屋に「まだ未発表なんだけど見てみる?大きすぎるから蕎麦屋にでもどうかと思ってるんだ。」と案内され、物見遊山のはずが、何かに導かれたように購入を決めてしまったのでした・・。
すべてが偶然に繋がった古民家再生。
上からの導きがあったとしか思えない展開です。
この地できっとやるべきことがあるんだろうと思います。
それが何か・・今は良く分かりません。。
裏のお蔵を音楽サロンとして活用する計画がどう繋がっていくのか・・
流れに乗りながら、見えてくる景色を楽しみにしようと思っています。
それでは今日はこの辺で!