NAOMI〜エメラルドグリーンのクレフ2

半農半Xを目指して。過去ログ2006~2013:http://blog.goo.ne.jp/n_aomi1214

菊池彦典先生とオペラ<ルチア>のこと

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こんばんは!

本日の座間地方は晴れ☀☀

今日は12時にレッスン室に入り5時間半、缶詰になってレッスンしました。

かつては一日に7〜8時間レッスンしていた時もあるのでそれほど長くは感じませんが、下手なピアノで伴奏をしながらレッスンするので、肩がコリコリになってしまいました。

でもちょっと体操したら回復しました。

 

ところで、仕事が終わって居間に戻ると懐かしい方から留守電が入ってました。

指揮者の菊池彦典先生からでした。

藤原歌劇団新国立劇場のオペラ公演でたくさんご一緒させていただきました。

五十嵐喜芳総監督とともに藤原歌劇団を全盛期を築き上げた名指揮者でいらっしゃいます。

先生は長いことドイツを拠点にしヨーロッパを中心に活躍、初めの頃はドイツと日本を行き来していらっしゃいました。

やがて日本に拠点を移され、S音楽大学大学院の教授に奉職なさいました。

それが2011年3月11日の後、原発から遠ざかりたいと故郷愛媛県に移住してしまいました。

菊池先生はピュアで率直な方・・オペラの見識が高く、チャーミングな人柄で、本当に大好きな先生でした。

私は2005年に先生が指揮なさった「アドリアーナ・ルクブルール」を最後に藤原歌劇団を退団したので、その後お目に掛かることはありませんでした。

その先生がお電話を下さったのは、23年前にご一緒した藤原歌劇団公演「ルチア」のDVDが手に入った(注:記録としての録画で関係者のみ手に入れられる)のであなたも見てみて下さい・・というご連絡でした。

先生の現在の連絡先を知人に聞いて、こちらからお電話しました。

来年末に東京で「ルチア」を指揮するにあたり、過去の資料を調べていて記録がDVDとして残されているのを知ったそうです。

さっそく取り寄せて見てみたら素晴らしい舞台だったので、

「直美さん(私のこと)にも教えてあげよう!」

と思いついてくだっさたようです。

ちなみにその時のキャストは、ルチア:出口正子さん、エドガルド:アルベルト・クピードさん、エンリーコ:折江忠道さん・・私はアリーサ役で出ていました。指揮:菊池彦典先生、演出:マダウ・ディアツさん。オーケストラは東京シティフィルでした。

「今見ても舞台はちっとも古くないし、演奏も素晴らしい。出口さんもあなたも舞台姿が美しくてとてもいいですよ。」

とおっしゃっていました。

出口さんが泉のほとりでRegnava nel silenzio を歌うシーンにはアリーサも出ていて、ルチアのアリアの途中で少し歌うところがあります。

青く薄暗い照明の中であのシーンを演じたときの事が蘇りました。。

その時のスタッフの皆さんが「絵を見ているように美しいシーンだね。」と褒めてくださったことを思い出しました。

菊池先生は相変わらずオペラのお話を熱く語って下さいました。

本当に「オペラの申し子」のような方・・

こんな純粋で素敵な方と仕事させてもらってたんだなあと、胸が熱くなりました。

先生は78才になられたそうです。

いつまでもお元気でと願わずにはいられません。

幸せな夕べでした。

それでは皆さん、

Love ♡ ごきげんよう!!