NAOMI〜エメラルドグリーンのクレフ2

半農半Xを目指して。過去ログ2006~2013:http://blog.goo.ne.jp/n_aomi1214

恩師・長野羊奈子先生の召天

 

 10月21日午後4時頃の空・・雲が賑やかでした・・

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5時頃の空・・

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6時頃の空・・

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レンズ雲がUFOみたいに見えました・・

 

こんにちは!

本日の座間地方・・午前中は雨模様でしたが、午後になって空が明るくなって来ました。

冒頭の写真は一昨日(21日)の夕方撮ったものですが、せっかくなので載せました・・。

 

・・今週は私にとって一つの節目となる出来事がありました。

大学時代からの恩師・長野羊奈子先生がご逝去されました。(享年81歳)

先生は生前、敬虔なプロテスタントであられ、そちらの言葉では「召天」というのだそうです。

20日の早朝に息を引き取られたという連絡を、その日の夜にいただきました。

今、先生の記事を書こうとしたら息が苦しく胸騒ぎのような感じがしているので、もしかすると何かメッセージが来ているのかもしれません。。

(今朝方X級の太陽フレアがあったので、それによる磁場の変化を感じているのかもしれませんが・・)

これまでの人生で両親や祖父母の死、恩人や知り合いの死を経験してきました。

死の受け止め方は年齢が行くほどにさらに身近になり、その度ごとに親しい人を失った悲しみとともに「限りある自分の命をどう生きるか」ということを深く考えるようになりました。

・・羊奈子先生とは一浪して入った東京芸大のレッスン室で始めてお目に掛かりました。スラッと背が高いカッコいい「男前」な先生・・そしてマリア様のように慈悲深い先生でもありました。

出来のいい生徒といえない私でしたが、先生から離れることなく約40年、先生を師と仰がせて頂くことが出来ました。

私たちクラシックの音楽を生業(なりわい)とする者にとって「師」というのは特別な存在で、専門を教えてくれる先生という以上に、師の生き方から沢山のことを学ばせてもらいます。

それは長きに渡る一対一のレッスンを通して受け取ったり、師の人生を垣間見させて頂く中で感じていくもので、ゆるぎない信頼と尊敬が根底にあります。私はその信頼と尊敬を抱き続けることが出来る師に出会えたことを、生涯の誇りに思っています。

昨日の教会での葬儀には先生を慕う門下生たちも数多く参列し、それぞれに先生との思い出を胸にかみしめたと思います。先生との思い出は個人的なものであり共有出来ないのは寂しい感じがしますが、それぞれの思いは天国に旅立たれた先生には必ず届いたと確信しています。

・・長野羊奈子先生は著名な指揮者故若杉弘先生の奥様でもあり、大病を患って歌の道を断念された50歳以降は大学で教鞭をとる傍ら「若杉羊奈子」として世界的に活躍する夫を全身全霊で支えてきました。

昨日の葬儀でも牧師さまがお話されていましたが、大病やリウマチによる痛みの中での壮絶な人生でした。でも私たち生徒にはそれを微塵も感じさせることなく、慈悲深いマリア様のような愛と光を放たれていました。

・・私が垣間見させていただいた羊奈子先生のエピソードは、私自身の心が収まってから改めて書きたいと思います。

 

先生のご逝去の連絡を受けたとき初めて知ったのですが、今年の6月の半ば過ぎに脳梗塞を起こされていたとのことです。

ちょうどその頃、10年ほど前に先生と勉強したワーグナーの<ヴェーゼンドンクの歌>を再び勉強しなければ・・という思いが急にやってきたので「もしかして羊奈子先生に何かあったのでは!」と先生が入居されていた老人ホームの先生のお部屋に電話しました。一向に繋がらないのを不審に思いホームの事務所に連絡すると「ご家族と相談の上お返事します。」とのことでした。

何かあったと直感しましたが、関係者の手と煩わせてはと思い、私からの電話の取り次ぎを辞退しました。・・

いま思えば、<ヴェーゼンドンクの歌>は先生からのメッセージでした。

先生の亡くなられた日の昼間に次回のコンサートのチラシの入稿をしたのですが、そのプログラムに<ヴェーゼンドンクの歌>の最後の二曲を入れることにしていました。

知らずに受け取った師からのメッセージですが、この曲に真摯に取り組むことが先生への一番のお礼になるのではと思っています。  合掌